カキツバタ(杜若、燕子花) アヤメ科アヤメ属 笠岡市吉浜 2008/5/16
菅原神社の御手洗池にカキツバタが見事に咲いているとの情報を得て、見学に出かけた。
この日は三々五々、花を愛でる方たちが訪れていましたが、数日前は大勢の方で賑わっていたとの事。
20日ごろまでは楽しめると云われていた。眼鏡橋は岡山県指定重要文化財に指定されている。
カキツバタは水辺、湿地を好み生育し、アヤメは山地や草原に生育している。
カキツバタの花は青紫色、白色もあり、花径は約10cm。
内花被片3枚は細く直立し、外花被片3枚は広倒卵形で垂れ下がり、外花被片基部に
白色の横に広がっていない披針形の細い斑紋がある。雌蕊(花柱)の柱頭は3裂し、雄蕊は3本。
葉は刺状長披針形で葉身長さ約30~90cm。草丈は30~80cm。花は一日花で翌日には萎んでいる。 |
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カンアヤメ(寒菖蒲) アヤメ科アヤメ属 別名:カンザキアヤメ(寒咲き菖蒲)
福山市沼隈町中山南 2009/3/27
内花被片の基部は赤褐色で線状紋があり立ち上がっている。淡紫色の3枚の外花被片には黄色の
斑紋あり、その周りに白地に濃紫色の線紋が放射状に伸び、とてもはっきりとした美しい花ですね。
葉は狭披針形で長さ約35㎝で花茎は20㎝弱あった。終花になり、花被片が握り込むように萎んでいた。 |
雌蕊と雄蕊がくっついている。 柱頭 雄しべ
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エヒメアヤメ(愛媛文目) アヤメ科アヤメ属 三原市沼田西町 2008/4/12
1897年に愛媛県で初発見でついた名前。
エヒメアヤメ、古名タレユエソウ(誰故草)は、中国大陸を分布の中心とするアヤメ科の多年草で
氷河期に日本列島が朝鮮半島と陸続きであったことを植物学的な証拠として示す貴重なものだとの事。
保存にあたっては、地元の沼田西町エヒメアヤメ保存会と 市教育委員会が協力して、
毎年自生地の下草刈りなどを行って大切に守っているとの事。
笠岡市吉田地区 箱田山神社近くにも自生地を保護している。
花茎は10㎝程で花径直径約4㎝ほどの淡紫色~青紫色の花を咲かせていた。小さく可愛い花です。
咲き始めの内花被片3枚は直立しているが、そのご垂れる。外花被片3枚は垂れている。
中心部に平らな雌しべ・花柱があり柱頭が2裂している。
外花被片と平らな雌しべとの間に雌しべの外側基部にへばりつくように雄しべの白い葯と花糸があり、パッと見には目立たない。雌しべは花被片と同様な色彩である。葉は狭披針形で花茎より長い。 |
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シャガ(射干、著莪) アヤメ科アヤメ属 別名:コチョウカ(胡蝶花)
高梁市川上町下大竹 2008/4/21
県道299号線の谷沿いの斜面にシャガが群生して咲いておりました。
古い時代に中国から持ち込まれ野生化したとの事。
花は淡青色と白色がある。 内花被片(花冠)3枚は白色で先端が2裂している。
外花被片(咢)は青紫色の斑紋に囲まれるようにオレンジ色の斑紋があり、その先端が嘴のように
突き出ており、縁が鋸歯である。平らな柱頭は3枚あり、柱頭は髭のように多数裂開している。
雄しべは柱頭の裏に隠れて見えない。花径は50mm前後 草丈は60cm前後。
葉は広披針形、常緑で平らな面同士が重なり合っている。 葉身60cm前後 |
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2012/5/25 苫田郡鏡野町上齋原 |
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2016/4/18 枯れた倒木の上にシャガが咲いていた。
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ハナショウブ(花菖蒲) アヤメ科アヤメ属 福山市内海町 2008/4/26
花は淡紫色で、内花被片3枚は直立し、外花被片3枚は下に垂れ下っている。
花柱は外花被片に覆いかぶさり、柱頭が2裂し反りあがっている。雄しべは見えない。
外花被片の基部から2/3程度まで黄色の斑紋があり盛り上がっている。葉は細長く長針形。
内海大橋を渡り、すぐの三叉路のあたりに咲いていました。 |
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キショウブ(黄菖蒲) アヤメ科アヤメ属 ヨーロッパ原産
岡山県井原市美星町 2008/5/18
星田池の水辺に一斉に鮮やかな黄菖蒲の花が咲き競っていました。 駐車スペースもあり、
ちょっと立ち寄って一休みできる良い所ですよ。苞葉に包まれた蕾は長さ65mm、幅17mmであった。
花は黄色、外花被片3枚が大きく、外花被片の基部に茶褐色の筋斑紋あり。
内花被片3枚はへら形で3cm前後で直立していたり、放射状に傾いていたりしている。。
花柱は3分裂し、先端が2裂し歯牙となり立ち上がっている。
花径70mm前後 根生から伸びた花茎1本、花茎長さ60~120cm前後で苞葉腋から
花枝を3本くらい出し花を下から順次1個ずつ咲かす。葉は剣状線形、中脈がやや盛り上がっている。
葉は茎を抱くように互生してついている。葉身の幅は20~35mm前後あり、長さは50~167cm
果実(蒴果)は三角楕円形(長さ35~60mm 巾20mm)で3裂開し多数の種子(赤茶褐色、扁平半円形)を
飛散し繁茂する。 |
ここから少し北へ行くと星の郷青空市(井原市美星町西水砂55-1)があり、
火曜日を除く毎日 8時~18時営業
地元で育てた野菜などが安く買えるとあって多くの方が朝早くから訪れています。
私が立ち寄った時には駐車場にガードマンの方が居られて車を誘導していた。 |
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ショウブ(菖蒲) サトイモ科ショウブ属 岡山県井原市美星町 2012/6/9
ショウブの肉穂花序は黄緑色で剣のような葉と同じような花茎の途中に1個の花序をつけている。
葉は剣状線形で中脈が両面とも盛り上がっている。 葉幅2cm前後 葉身丈100~120cm
根茎を伸ばし繁茂していく。 葉は剣のようにシャキッとしており香気を放っているので邪気を祓う、
厄除けになると云われ端午の節句に、ショウブとヨモギを束ねて軒に吊るしたり屋根に投げ上げたり、
強い香気があるので菖蒲湯を楽しみ腰痛にも良いと云われる方も居られる。 |
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ニワゼキショウ(庭石菖) アヤメ科ニワゼキショウ属 北アメリカ原産
三次市吉舎町敷地 2008/5/19 |
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福山市御幸町大字中津原 芦田川河川敷 2008/5/19
吉舎町敷地で写したものとは、花びらの形が少し違いますが、場所など其の地の環境によって
違いがあるのかも知れないですね。 |
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花は白色に青紫色の筋模様あり。 花径17mm前後。 花被片6枚。
果実は蒴果でφ約3mm前後。草丈24cm前後。 |
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オオニワゼキショウ(大庭石菖) アヤメ科 津山市油木北 2008/5/23
ニワゼキショウよりも背丈が30センチぐらいあり葉も少し大ぶりで、ひょろ高いといったイメージで
横倒れになっているものもありました。
花は淡青紫色、黄色の柱頭が3個。花被片は子房の上で一日で萎む。
蒴果は球形で、ニワゼキショウより若干大きめ。株元は赤褐色で、株元で分枝している。 |
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アヤメ(菖蒲、綾目、文目) アヤメ科アヤメ属 真庭市下福田 2013/5/27
花は濃青紫色 花径8cm前後。内花被片3枚はヘラ状で立ち上がり、外花被片3枚は広倒卵形で
下に垂れている。外花被片(咢にあたる3枚)の基部から約半分が、黄色地に筋が濃紫色の
網目状模様がある。花茎長さ30~60cm前後。葉は長披針形で長さ30~50cm。
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2012/5/25 雨が降っていた。 |
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塩釜の冷泉 真庭市下福田
瓢箪池となっている所を眺めると、地下2ヵ所から湧き上がっている波紋が、わずかに感じられる程、
非常に透明度は高いお水です。 岡山県の一級河川となっている旭川の源流の一つだそうです。 |
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