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気ままな自然フォトホーム

イヌビワ

ゆったりと、のんびりと自然を散策、山野草や樹木の美しく可憐な花を求めて人は、常に希望を持ち 実りを求めて あせらず 目先の欲にとらわれず与えられた自然の流れに任せられたら、どんなに素晴らしいことだろう。

イヌビワ(犬枇杷) クワ科イチジク属 雌雄異株 落葉低木  別名:イタビ 
呉市蒲刈町大浦 2008/6/6
ビワと名がついているが、イチジクに似た花嚢である。
花は花嚢内部にあり、雌花嚢は雌花だけあり、雄花嚢は雄花と虫こぶ花がある。
花嚢は球形で直径約2cmあり、成長が進むにつれて緑色〜赤色〜赤黒褐色と変化していく。
葉は卵状楕円形で先が尖り、葉身長さ8〜18cm、幅4〜7cm、全縁である。樹皮は灰褐色。
樹高は約3mあった。雌花嚢は、黒紫色に熟すと食べられるようです。
イヌビワは、イヌビワコバチと云われる昆虫が受粉の架け橋になる。イヌビワコバチは雄花嚢で
越冬し、春に飛び出し又雄花嚢で産卵し、夏に成長したイヌビワコバチが雄花嚢の雄花と
虫ごぶ花の花粉を付けて雌花嚢に受粉させる。
雄株・雄花嚢 2008/6/6
今年の若い枝の葉腋の茶褐色の輪っかのようなライン(托葉痕)がある処から、
今年の花嚢(果嚢)が芽吹いてくる。花嚢が成長すると葉は落下する。




雄株は雄花嚢をたくさんつけたまま冬を越してくる。 雄花嚢は堅そうである。




雄花嚢は基部の処が長く突き出て花柄(果柄)と繋がり、雄花嚢の孔は雌花嚢の孔よりやや大きい。
大きくなっている雄花嚢は昨年のもので、昨年の枝についている。




2008/6/27 和気郡和気町田賀  花嚢の基部が長いので雄花嚢だろうか?。


イヌビワの葉などに傷つけるとイチジクのように白い乳液が出る。
葉柄ごと葉を取ってみました。
2015/5/31  雄花嚢を割ってみた。
雄花嚢は雄花と虫こぶ花がある。 雄花は花被片5個と雄しべ2本ある。
虫えい花の柱頭は皿状で花柱は短い。 果皮の厚み約2mm。パサパサとした感じがします。
イヌビワコバチ(体長1〜2mm)が生息している。 
イヌビワコバチが出入りする孔は直径約5mmあった。


2015/6/7 雌花嚢
未成熟な花嚢は基部が長いので雌花嚢か雄花嚢か判断しづらいが、雌花嚢は熟してくると
花嚢の基部がだんだんと短くなってくるようだ。
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